知的健康医療概念とも称される『イアトリズム』を表す標識。
IATRISM のアルファベット文字、およびそれを取り囲む4種の幾何学模様により構成される赤い十字(クロス)のこと。
赤い色は生命の象徴である血液、および東洋医学における「気」「血」「津液」の総合的観念を表現したものであり、類似する異なった4つの幾何学的図形は、その生命を有する個々の人々が『イアトリズム』の持つ健康概念へと寄り添い集う様子を図式化したものである。また、上下左右においてシンメトリック(対称的)なその形は、医学や医療の万人に対する平等性を示すものであり、その思念が遍く世界に届けられることを強く願う気持ちを顕現化したものであるとされている。
『イアトリズム』とは、医学・医療を意味するギリシャ語である「IATRO」という言葉に主義・行動・学説などの意味を持たせる「-ISM」という接尾辞がついた合成語であり、健康にまつわる医学的知識を豊かにすることにより日常の生活を「食事」「運動」「睡眠」および精神の安定を通じて可能な限り自然に維持・継続することを目的とする観念である。
『イアトリズム』の理念を持つ人は、「イアトリスト」と呼ばれ、医療関係の仕事以外に美容・教育・保育・介護・飲食など様々な場で健康にまつわるサービスに従事し社会の中で広く活躍している。そして、「イアトリズム憲章」に基づくその理念の象徴こそが「イアトリズムクロス」なのである。